最近になってある人からシマノのSPDペダルをもらった。未使用の新品である。箱を開けた瞬間、苦笑してしまった。実は以前持っていたからである。第96回のPD−7401でも触れたが、発売された直後に購入した。理由は7401よりコンパクト、軽量化がされていたからである。シューズも専用クリートのためにわざわざ買い直した。 |
|
|
ところが、これがなかなかの代物で、ルック型に比べると入れにくい。一番感じたのは長距離向けではないという事だった。踏み面が小さく、長距離を走ると足の裏が気になり始める。初めて使う人なら分からないかもしれないが、ルック型を使ってからだと足の一部だけに負担がかかるような感じを受ける。実際、長距離を走ると休憩してシューズを脱ぎ、足の裏をマッサージする事が増えた。登坂時にも踏み込むと一部だけに負担がかかり、立ちこぎするのを躊躇する時もあった。 |
|
|
L・アームストロングもそんなことで7401を使っていたのだろうと思う。一カ月半程使った後、知人に1万円で売ってしまった。よくヨーロッパの選手がスポンサーの関係かもしれないが使っていたものだと感心する。そんな経験からか、SPDに関しては何か抵抗がある。今のランドナーにもSPDを使う気は全くない。ツーリングだとレースみたいに過激な走りをしない(今は体力が落ちていて出来ない?)ので使ってもいいかもしれないが、そこまでの予定はない。 |
|
|
これまでの様々な写真を見て頂ければ分かるが、ランドナーはビンディングペダルではない。クイル型ペダルにトゥクリップにストラップである。使っているシューズは何?と聞かれれば、一般的なスニーカー(ただし、底部があまりえぐれていないもの)である。踵のホールド性を考えるとスニーカーもやはりアディダスになってくる。 |
|
|
昔、キャンピングに乗っていた頃、もちろんトゥクリップだが、シューズは皮製でシュープレートを打っていた。今のように自転車を押して歩くなんてほとんどなかったし、荷物を積んでもがんがん走る体力があった。歩く場合はバッグにスニーカーを入れていたのでそちらを使うようにしていた。 |
|
|
前回の加久藤峠を走った際も途中、写真を撮った後、少し歩いた区間がある。そうそう、昼間だが木々で暗い。クルマ一台通らない静かな道を歩いていたら、道の真ん中に鹿がいた。目が合った瞬間、山の方に逃げてくれたが、こっちも驚いた。猪や熊でなくてよかった。 |
|
|
話が変な方に行きそうになるので戻すと、最近になって再度、トークリップを使うようになって気が付いた点がある。今までとは違う踏み方ができる。つまり立ちこぎをする場合はクリップの奥まで踏み込んで回すが、ちょっと疲れた時、浅踏みをしたりする事ができる。シューズとペダルを固定しないとそんな走りができる。この歳になってやっと気付いた事である。 |