今回はシマノ初のビンディングペダルである。実は未だに使っている。もう20年近くになるだろうか?自転車はこの間、数台変わったがペダルはそのまま使い続けている。理由はガタがこない事と踏面が広く、足が安定するからである。一時期、SPD−Rを使った事もあるのだが、踏面が狭く長距離を走ると妙に足が痛くなり、結局、元に戻った。 |
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このペダル、アームストロングが愛用し、新型デュラエースになっても、各地から集めて使っていたというのは有名な話である。その理由もよく分かる。看板スターが旧型を使っていては新型がよくないという影響を与えてしまう。そのため、シマノでもSPD−SLを作らざるを得なくなった。重量はあるものの、ぶつけたり、転倒しても丈夫である。知人でも、レース中に大落車して激しく地面に自転車が叩きつけられ、ホィールやフレームは使いものにならないくらいに曲がってしまったが、ブレーキ本体とこのペダルだけは次の自転車の組み替えに使ったというのがいる。 |
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知っている人は知っているが、このペダル、シマノ製ではない。ルック製とも書いていないが、LOOK PATENTの文字、そしてフランス製の表示がある。また、7401と表示してあるがDURA ACEの文字はどこにもない。7400系のデュラエース開発時には自社生産が間に合わなかったというのが通説であるが、ルック社をシマノが傘下におさめようとしたのではないかという話もあった。実際、当時、シマノだったらやりかねない状況だった。 |
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ルックがビンディングペダルを出した後、タイムが出て、次々といろんなメーカーが出してきた。カンパのものなど、その重量に驚いたものだった。今は完全に普及し、初心者用もある。価格も幅が出てきた。軽量化もはかられて選ぶのには困らなくなった。その中でこのペダルを見ていると年月は経っているものの、完成された商品だったなぁと感じる。これからも浮気はするかもしれないが、壊れるまで使い続けようと思っている。 |