カガワの自転車
清ちゃんの
オーバーホール日記



第91回

清ちゃんのつぶやき(その75)大会



 山鹿でのレース、あの雨の中、周囲にも、見に行った人が結構多かったようである。お客さんの話もあるし、ロードレーサーに乗ってみたいという電話での問い合わせもあった。それなりの影響はあったようである。もし、あの日晴れていれば、もっと多くの人が見に行って刺激を与えられたのではないかと思う。次の大会を期待したい。



 クルマやバイク、自転車のレースにしても、実際に見るというのは重要である。クルマのレースにしても、全体のレースの流れをみるのならTVの方がわかりやすい。現場にいると、なぜあのクルマが先頭にたってるんだ?等としか思えない時もある。途中、先頭を走っていたクルマがコースアウトした事をレース後に知るといったようなこともある。ただ、うなるエンジンの音、オイルやタイヤの焼ける匂い、これらはその場にいなければわからない。



 自転車のレースだって同じことである。集団が過ぎ去る時の風、その中に各選手のマッサージオイルの香りがする。タイヤの音、選手の息づかいまでも聞こえる。ツールでの峠とまでは言えないが、モータースポーツと違って選手との距離は近い。声援が選手の耳に届く。この声援、結構励みになる。今日は調子が悪いから、そろそろ止めようと思っているところに知り合い達がいて声をかけられると、もう一周走らざるをえなくなったりする。先頭集団にいて、あと一周という時には最後の上りで思わぬ力が入る。



 山鹿の大会、これを機会に全国規模の大会やホビーレースを開催されればと思う。駐車場はある。宿泊所も近辺にはたくさんある。温泉があるのも魅力である。レース開催の経験があるから警備もそれなりに把握できたと思う。山鹿にはサイクリングターミナルもある。そんな条件を加味していけば、常時レースを開催するには最適な所かもしれない。幸い、熊本は地理的には九州の中心にある。高速のインターから離れているように思えるが、高速を降りてからも、信号が少なく、山鹿まではすぐである。



 大会関係者、市長、知事、競技連盟の役員、それに地元の人たちの理解、協力、働きかけが必要になってくる。そして一番大切なのは我々の声だと思う。機会あるごとにレースの話をすることによって、波が大きくなってくるのだろうと思う。

第92回へ続く...

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