数日前にシティマウンテンというか、一台の自転車の持ち込みがあった。歯飛びするということである。歯飛びというと、すぐにリヤの小さい方のスプロケットの減りを思い浮かべるが、なんとフロントである。写真を見てもらえれば分かるが、歯が手裏剣状になっている。ブレーキも効かないと言われるので見るとパッドが減りに減っていた。 |
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自転車には消耗品というものがある。タイヤやブレーキシュー、チェンにスプロケット、数えあげればきりがない。一般の人には結構多いが、スポーツ車に乗っている人にも消耗品のランニングコストを頭に入れていない人は多い。一度、自転車を買えばずっと乗ることができると勘違いしている人もいる。 |
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消耗品で交換が多いのがゴム類である。先のタイヤやブレーキシュー、レバーパッドやグリップ類である。経験上言わせてもらえれば、これらは早めの交換をおすすめする。命に関わるものが多い。減ったタイヤで安全に走れるわけがない。まだ、溝が残っていて、もったいないと思う頃が交換の時期である。 |
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次に交換が多いのがトランスミッション系である。先ず、チェンが傷む。チェンを頻繁に交換していればリヤスプロケットを交換する時期を延ばすことができる。最近は9段や10段のスプロケットになり、一枚の歯厚が薄くなってきているので消耗の度合いも高い。普段よく使う歯くらいは手元に持っておきたいものである。ワイヤー類も同様である。 |
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走っている最中でメカトラブルを減らすには普段の点検をすることである。走る前にはタイヤやシュー、変速の状態くらいは見ておく、それだけでかなり違ってくる。いけないのは次回でいいや、という意識である。しっぺ返しは必ずやってくる。その時では遅い。この事はホビーレースでいやと言うほど見てきている。高価な自転車を持っていても何にもならないし、いくらトレーニングを積んでレースに臨んでもスタートさえできない事もある。 |
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これからだんだん暖かくなっていく。自転車に乗るには本当にいい季節になってくる。春の暖かい日差しをあびながら走るのは爽快である。その爽快感を味わうためにも愛車の整備点検はやっておくべきである。自分の自転車に愛情をもっている人なら必ずできる、そう信じている。 |