やっと、春需も終わり、自転車に乗れるようになった。久々に引っぱり出した自転車のブレーキワイヤーに錆びがでていた。ステンレスでも錆びは出てくる。さらにトップチューブ下にあるのだから仕方がない。走っている証拠でもある。夏なんかは走っている間、ずっと汗がしたたり落ちている。いろいろな修理車を扱っているが、走り屋さんの自転車はステムのボルトやヘッドの上ナットが錆びていることが多い。走った後に水洗いでもすればいいのだが、シャワーを浴びる、自分のことだけしか考えない。自転車には悪いなぁ等と後から思う。 |
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ブレーキワイヤーに気を遣っている人は少ないと思う。ただ、よく考えてほしい。細い細いワイヤーを数本束ねて撚ってあるだけのものである。たったそれだけだが、我々の命を預かっている。一番切れやすいのは太鼓の根本である。途中で切れることは少ない。根本だけには時々、注油することをおすすめする。 |
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と、ここまでは理解できると思う。意外と盲点なのはアウターケーブルである。これが重要な役目をしていることには知られていない。ブレーキレバーを引く。引いた力がブレーキ本体に伝わるためにはアウターケーブルがしっかりしていないとできない。試しに安いママチャリのブレーキレバーを引いてみればいい。何か、ふにゃっとした感触だと思う。シューやブレーキ本体の違いもあるが、アウターケーブルの影響もある。引いた時に収縮するのである。変速用だと収縮しにくいように縦方向にワイヤーが並べてある。ブレーキにも応用すればいいのだが、小さなアールには向いていない。 |
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それにしても、ブレーキの引きしろ、人によっていろいろあるものである。少し引いただけで効くようにしている人、いっぱい引かないと効かないようにしている人、さまざまである。ロードレースの場合、止まるのではなく、スピードをコントロールするためのブレーキなので、非常時にタイヤがロックするのを防ぐため、目一杯、レバーを引かないと効かないようにしている選手もいる。 |
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意外と目立たない部品であるが、出来ればいいものを使うことをすすめる。最近は補修パーツでもいいものが出てきた。また、ブレーキシューやチェン、ブレーキケーブルは消耗品と割り切って、早め、早めの交換というのが安全、快適に走るコツである。 |