カガワの自転車
清ちゃんの
オーバーホール日記



第32回

清ちゃんのつぶやき(その23)温泉



 自転車で走った後、どのような方法で体を休めておられますか?シャワーを浴び、一眠りする。極楽である。贅沢を言うなら温泉旅館に着いて一風呂浴びて、というのが理想である。温泉に入れば、運動後のマッサージクリームも必要ないくらいである。熊本にはいい温泉がたくさんある。熊本ばかりではない。大分や鹿児島、温泉天国である。単純温泉から硫化水素泉、炭酸水素泉等、様々な泉質の温泉がある。九州と東北は温泉好きにはたまらない魅力がある。



 若い頃には、温泉といってもピンとこなかった。単なる体にいいお風呂という感じがしていた。熊本に来て、温泉センターみたいなものがたくさんあった。そこら辺りをいくつか回っている内に、あれっと思うような泉質があった。後で思うと本物温泉である。併せて、乾燥肌であった。それが温泉に行っているその年の冬、全くかゆみ等が出なかった。本物温泉に目覚めたのはその頃からである。近郊では物足りず、大分や鹿児島と足をのばすようになった。行った温泉は160を越える。



 源泉掛け流し、この贅沢な湯は100円、200円といった所に多い。高くとも500円である。中には寸志という所もある。広い露天風呂といった所にはほとんどないと言っても過言ではない。毎分1トンも湯がでるというところなんて数えるほどである。せいぜい、毎分200リットルくらいである。このくらいで源泉が生きることのできる浴槽だと10人くらいしか入れない。



 しゃれた露天風呂等とは無縁ではあるが、湯だけは本物である。新鮮な湯が沸き出してくる。それに浸かっていると体だけでなく、精神的にも癒される。阿蘇や久住に自転車を積んで行って、3時間程走って、温泉に浸かる。幸せだなぁと感じる。力が抜けて、帰りの運転をしたくなくなるほどである。話は変わるが、昨年、くそ暑い夏の日に登りで一人落車をした。暑さで少しボーとしていたのは確かである。チェンリングで足を切った。ソックスが血に染まったが、その後すぐに近くの温泉(硫黄泉)に行った。痛みが消えた。その後も夏なのに化膿することなく、治ってしまった。体にはいいのである。



 こんな九州を走ってみませんか?都会では味わえないすばらしい環境があります。要望があれば本物温泉情報を教えます。こんな所に!というような案内板もない、地元の人しか利用しない温泉も数多くあります。自転車で思いっきり走ったあとに本物温泉に浸かる幸せをいろいろな人に味わってほしい。きっとくせになりますよ。

第33回へ続く...

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