カガワの自転車
清ちゃんの
オーバーホール日記



第283回

清ちゃんのつぶやき(その230)バッグサポーター



 「バッグサポーターってありません?」ある日、突然にKさんから言われた。そうだよなぁ、ないんだよなぁ・・・「実は私も欲しくていろいろ捜しているけど、ないんですよ」としか答えられなかった。



 バッグサポーター、ご存じだろうか?端的に言うとフロントバッグをハンドルバーから少し離すためのものである。今風のバッグだとバーにアタッチメントを付け、それにワンタッチでバッグの取付けや取外しをするようにできている。そのためフロントキャリアが不要なものが多い。ところが昔風のバッグだとハンドルバーにベルトを巻き付け、バッグをフロントキャリアに載せるような格好になる。このハンドルバーに直接に巻き付けと云うのがミソで、バーのステムに近い部分を握ろうとするとベルトが邪魔になって握りにくい場合が多い。



 そのため自分のバッグではベルトを少し緩めにして指が入るスペースを設けている。以前使っていたバッグではベルトがD環で任意の位置で止めることができていたが、現在使用しているものは皮製で穴位置が決まっている。そのため任意の位置で固定する事ができない。少し緩めと思っても緩すぎたり、今度は穴一つ分きつめにと思うと締まり過ぎたりと具合が悪かった。その為。悪路ではバッグが動いたりもする。ちなみに、リヤのバッグサポーターと呼ぶ場合はサドルバッグが後泥除けに当たらないようにするための支えの事を言う。



 昔なら種類もたくさんあった。もちろん、市販でもキャリアと一体になったバッグサポーターや専用ステムと一体になったものは現在でもある。ただ高価で、次回のツーリング車(そろそろオーダーしておかねばと思っている)には最初から付けておこうと思っているが、現行ランドナーには使う予定はない。Kさんの話以来、何か簡単に作れないものだろうかと考えていたが、店内を見てみるとあった。ミノウラのホルダーである。サイクルコンピュータやライトでハンドル周りがごちゃごちゃするのを避けるためのものである。



 これをステムに付け、横棒だけ長いものにしたらと考えた。ところがカンチブレーキ、センタープルである。当たる、ワイヤーが当たる。穴をあけるには難しい部分にある。考えたあげく、バーのステム寄りの部分に取り付け、オフセットさせれば何とかなりそうである。早速、休みの日にホームセンターに行き、アルミパイプを買ってきた。22ミリ径のものがなかったので19ミリのものにした。いざ切ってみるとかなり柔らかいアルミだったが、バッグを支えるためだけのものなので強度はさほど要求されない。おかげで穴あけもあっという間に終わった。



 試しに緑川の土手まで走ってみた。なかなか良い。両端のエンドにはハンドル用のエンドキャップ(ねじ止め)を付けたおかげで、それなりの縁がありベルトが左右に動かないためのストッパーの役目を果たしてくれる。バッグを外した状態では少しごついが、バッグを付けると目立たない。安価で簡単にできた。今度、Kさんにも教えておこう。



第284回へ続く...

目次

清ちゃんへのお便りをお待ちいたしております。