カガワの自転車
清ちゃんの
オーバーホール日記



第261回

清ちゃんのつぶやき(その210)バーナー



 休みの日にバーナーを買いに行った。
「バーナーはどこら辺?」
店員 「ああストーブですね。左奥のコーナーに置いています。」
「いやいや温まる必要はないので、調理に使うやつ」
店員 「それをストーブと呼ぶんですよ」
「・・・」



 今はストーブとも言うのだそうだ(バーナーでも通じる)。確かに、箱にもストーブと書いてある。久々に行くと用語も変わっている。コッフェルと呼んでいたものがクッカーといった具合で浦島太郎状態になった。ただ、置いてあるものは変わらない。しかし性能・機能が昔とは比べものにならないくらい良くなってきている。火力も強く、それでいてコンバクトになっている。テントやシュラフ(寝袋)も軽量、コンパクトになり、防水性なども向上してきている。見ていても楽しい。屋外バーベキューセットなど昔はなかったよなぁなどとアウトドア時代の変化を見せつけられる。



 ランドナーに乗り始めて以来、昔は峠の頂上で時々、コーヒーや紅茶を飲んでいた等とだんだんと思い出した。昔のバーナーも持っているのだが、久々に引っ張りだすとガスボンベの規格が今と違う。調べてみたが、1990年代に規格が変わっていて現在では入手不可である。改めて購入しなければいけない事になった。



 今回のバーナー購入には約一カ月程悩んだ。もちろん、来るべき、日本一周の事を考えたからである。家庭や店で良く使うカセットボンベを使うタイプもある。これだと日本全国、どこにでもある。コンビニにも置いてあるので入手するのには不自由しない。ただ、ボンベ自体が大きくかさばる。別にクッカー(やはりコッフェルと書きそうになる)も要るのでバッグの中での容量が増す。



 これからの自分自身の旅のスタイルを考えた場合、米を炊く事も滅多にないだろうと思う。昔と違って今はコンビニや弁当・総菜屋などの店も多く、夜遅くまでやっている。そんなものがない時代は飯を炊き、おかずを作るといった事をせざるを得なかった。調理する事を目的とした旅であれば別だが、今は極端に言えば、湯を沸かす、温めるだけでも充分ではなかろうかという結論に至った。そうであれば大きめのものや数種のクッカーも要らないし、コンパクトさを優先したものにできる。今回はクッカーの中にボンベとバーナーを収納できるタイプにした。これでも米は炊けるし、少量ならおかずだって作る事ができる。



 ボンベの入手も昔だったら街中の山用品の店にわざわざ行かなければならなかったが、今は郊外にスポーツ用品店がある場合も多い。そこそこの都市であれば混雑した街中にまで行かなくとも入手できる。要はガスがなくなりかけたら気にかけておいて早めに買っておけばいいことである。今回のバーナーの初使用だが、今週、某峠に行く計画をたてている。チタン製のマグカップも同時に購入したし、峠の頂上でのコーヒータイム、数十年ぶりに味わってみたい。天気がよければいいなぁ。



第262回へ続く...

目次

清ちゃんへのお便りをお待ちいたしております。