年賀状用の写真を撮ろうと(今頃かよ!)思い、熊本市内のあちこちを回った。川尻町の酒蔵付近や新町の古くからの料亭、熊本城にも足を運んだ。走っている途中、何か少し振動を感じ、チェックしてみると前の泥除けステーのネジが少し緩んでいた。心当たりはあった。道後温泉に行った時、歩道から車道に降りる際、泥除け下部をぶつけた。長めなので切ろうと思っていたが、雨の走行で長めの方が有効だと思いそのままにしていた。それが仇になった。それでもさすがにホンジョの泥除けだけあって、下部に擦り傷が出来ただけでほとんど変形していない。 |
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持っていたレンチセットで増締めして難なく済んだものの、ふと考えた。以前も何回目かの日記で書いたと思うがネジの統一化の事である。皆さん気にしておられるだろうか?例えば今回の泥除けステーを止めるネジ、呼びM5のネジである。これはボトルケージの固定やブレーキワイヤーの固定など自転車の各部に使われている。ところが同じネジなのだが、使う工具が何種類かある。写真のボルト、全てM5ネジだが、工具は六角レンチでも、5ミリ、4ミリ、3ミリと3種類ある。これにプラスドライバーを使うものを含めると4種類の工具が使えることになる。 |
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普段の遠乗りでもそうだが、これがツーリングになると持って行く工具も減らしたい。工具といっても所詮、鉄の塊、少ない方が楽である。そのため、ネジを統一していく工夫をする。例えば、先のM5ネジであれば全て5ミリ、または4ミリのアーレンキーを使えるように統一してしまう。軽量化を目指すロードであれば別だが、ツーリング車であればアルミボルトはなるべく避けて、ステンレス製のボルトに替える。替える時にも必ずグリスを塗布しておくくらいの心使いも必要になる。そんな細かいことによって、少ない工具でもトラブルを防ぐ事ができ、楽しい旅を続ける事ができる。家一軒ない山道で何かあったりしたら本当にいやである。 |
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以前に書いたように全国の温泉巡りをするための自転車をあれこれと今から考えている。もちろんネジの統一化も含めて検討している。長距離、長期間旅行のためには自転車のトラブルはこの段階で消去しておきたい。車種としてはキャンピング車に近いものに仕上げる考えでいる。今、フレームビルダーはどこも忙しい。納期を最低でも1年みておかねばならない。ましてやキャリアや特殊工作をするのであれば、1年半から2年かかるようである。そのために今から準備しておいても遅くはない。実はこんな時期が一番楽しい。 |
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トップチューブは今流行りの少し太めのものにすれば、荷物が増えてもフレームの捻れを多少たりとも防げるかな?とかハンガー下がりはある程度多めにとっておきたい、フロントセンターは600ミリはほしいとか、いろんな事を考えている。家で簡単なラフスケッチを描いたりしながら楽しんでいる。部品にしても後10段は止めておこう(長距離ツーリング用だとチェンやスプロケットの耐久性や強度に信頼がおけない。これまでもツーリング途中でチェンが切れた等のトラブルで店に駆け込んできたツーリストを数多く扱っている)とか、タイヤにしても荷物が増える、距離が長くなるのであればオープンサイドのタイヤより、普通のアメクロのものを使った方がトラブルは防げるなあとか考えている。このように一般ランドナーとは少しばかり性格が異なる。せっかくの楽しい旅をほんのちょっとしたメカトラブルのために断念する、中断するといった事のないような設計・計画がこの段階から必要になってくる。 |
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今年もあとわずかになってしまった。次回、2011年最初は今回の続き、ツーリング車の特集をやりたいと考えている。ツーリング車に興味を抱いている人達も増えてきた。関東や関西の知り合いの店の中には、バッグやキャリア、ツーリング用のウエア、クランク等の部品が売れているとの話を聞く。それだけ関心を集めているし、出かけている人も増えてきているのだろうと思う。そんな方々へのアドバイスができればと考えている。それでは良いお年を! |