先週は2連休だったが、あいにく初日に用が入ってしまい、ランドナーでの人吉行きができなかった。次回の連休には実行しようと思っている。自転車で走り、温泉で体を癒してゆっくり泊まるなんて本当の贅沢だと思う。前回は砥用まで行った事を書いたが、砥用からの帰りは下りである。雲仙に行った時も下りが続いたが、感心するのはそのブレーキングである。もちろん止まるためのものではなく、スピードコントロールのためであるが、とにかく効く。昔のマファックやダイヤコンペのオレンジシューのカンチブレーキなどとは比較にならない。ブレーキシューの材質や本体の剛性の進歩である。 |
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本体と言えば左右のリム間の調整もスプリング強弱のためのねじが付いていてやりやすい。このあたりも進歩である。ロード用のサイドプルだって今は廉価車種でも調整できるようになっている。本当に進歩したなあと感じる。昔、ユニバーサルのサイドプルを使っていた時代がある。それからカンパに換えた時、すごいと思ったのが本体の剛性の高さとシューのすごさ、それに調整のしやすさであった。今のように調整ねじが付いているわけではないが、フォーク本体にがっちり喰い込むギザワッシャーとハブスパナが入るスペースが設けられてあり、それで左右のリム間を簡単に調整できるようになっていた。これだって現在のブレーキに比べれば効きが悪く、引きも重たいんだろうなぁと思う。 |
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引きの重さに関して言えば、軽くなったきっかけはSLRと称してシマノがブレーキレバーに柔らかいリターンスプリングを入れ、本体の方のスプリングを弱くしたものを世に出したのがきっかけである。余談だがこのSLRの開発者の一人である岡島伸平氏がこの度、シマノセールスの新社長に就任された。氏は熊本の濟々黌高校出身、早稲田大学に進んだ名選手の一人である。その後、シマノに入社し、開発を手掛けられた。他にもバイオペースチェンリング(知らないだろうなぁ)等にも関わられれた方である。 |
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話を元に戻すと、自転車はブレーキに限らず、いろいろな所にスプリングが使われている。ディレーラーにもパンタグラフの部分やテンションの部分、それにケーブルアジャスターの部分と4個の違った種類のスプリングが使われている。ハブのQRレバーには昔ながらのタケノコばねが使われているし、それに今ではシフトレバー内にも小さなスプリングが何個も使われている。言わば陰の立て役者である。表からは見えないけれど、しっかり本体を支えている大切な部品である。小さなスプリング一つ折れただけで機能しなくなってしまう。 |
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細い、小さな線材や板材を曲げて焼き入れしてある。それで生ずる反発力や復元力(元祖形状記憶合金!)を利用し弛みをとったり、ボルトなどでは緩み止めにも使われている。そう考えると重要な役目をはたしているのが理解できると思う。もし、走行中にシフトレバー内のスプリングが折れたりしたら場合によったら変速なしで帰ってこなければならない。そうならないためにも時々は奥深くまで注油するという事をお忘れなく! |