カガワの自転車
清ちゃんの
オーバーホール日記



第167回

清ちゃんのつぶやき(その126)2010年モデル その2



 前回、一つの転換期が来ているかもしれないと書いた。材質や走り方の指向が少し変化しているような気がする。カーボン素材もだんだん落ち着いてきた。また、ある意味、廉価なものに関しては各地でいろいろな問題が起きている。今後はカーボン素材からアルミまたはスチール製の金属に切り替わっていくフレームやらフォーク、ピラー等のパーツが増えていくかもしれない。これは奇しくも、離れた場所に住んでいる数人の知人が同じ内容のことをメールで伝えてきている。コストダウンのために粗悪なカーボン素材や製法で作られたものより金属製の方が安心である。



 素材に関係するが、ピストブームからクロモリフレームが注目され始めたことは以前に書いた。それが少し加速してきつつある 同じクロモリでもパイプ径が昔とは違って少々太めになったりするものの、各メーカーで工夫されたものが商品化されてきている。このことによって車種のバリエーションも増えて多様化しつつある。



 数年前から流行ってきたフラットロード、細身のタイヤにフラットバー、これにも多少の変化が見え始めてきた。ひと頃は多くの人が乗っていたが、同じような車種でも少し変化してきた。25Cタイヤを使っていたものが28Cにと少し太めのタイヤに代わってきているものが出てきている。初心者が細身のタイヤに馴れていないためにパンクさせたり、転んだりといったことが起こりやすくなる。メーカーとしてはそれを防ぐ目的もあると思う。



 それとは別にガンガン走るより、少しでものんびり走ろうとする動きが出始めてきている。かといってマウンテンバイクに戻るわけではなく、違った車種に移行していく傾向にある。例えばロードでもシクロクロス的なものも注目されてきている。これだと35Cくらいのタイヤを履いているのであまり路面を選ばないし、ツーリングにも使える。また、懐かしのランドナー的なものも出てきている。これから少し面白くなっていくかもしれない。



 ランドナーと云えば数ヶ月前に”旅する自転車の本”というのが出た。結構、この本、いろんな人が買っている。中年おやじだけでなく、若い人の中にも買ったという人がいる。ランドナーを中心に載せてあるが、昔のランドナーだけでなく、現代風ランドナーや類似車種等も載っていて、写真を見ているだけでも面白い。それに少々刺激されてか、個人的に廉価ものではあるがランドナーを作り始めている。フレームは塗装屋さんに行っている。パーツは余っている少し前のもので適当に組もうかと考えている。出来上がったらまた、この場で紹介したい。来年の春需前、2月頃には完成する予定である。

第168回へ続く...

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