東京ビッグサイトでショーがあった。趣味で自転車をやっている人たちにはサイクルモードが来月に催される。そちらの方が楽しめると思う。ショーについては、これまでもいろいろな議論が出ていた。一番の問題は何のための、誰のためのショーなのか?といった点である。一般の人達を対象とするのであれば開催日は土日だろうし、ビジネスを目的とするなら平日開催が望ましい。金土日として、初日をビジネスディとした時もあった。 |
|
|
一般の人、小売・卸、メーカー対象であれ、一番大切なのは商品を見てもらうことである。更に大切なのは触ることである。見てもらうのはどこでもやっている。ところが、触らせてもらうことは少ない。確かに展示側とすればいろんな人が触って汚れたり、壊したり、盗まれたりという心配があると思う。 |
|
|
店でお客さんと話をしていても、その最中にブレーキレバーを引いたり、シフトレバーを動かしてみたりという行為をほとんどの人がする。無意識のうちに触る行為をしている。部品にしても、手にとって触る。この触感というもの、これが大切なのである。画面や雑誌といった平面上では分からない事がある。質感、重量というものは、やはり手にとってみなければ分からない。 |
|
|
透明ケースの中に入れられていたり、手の届かない高い位置に置かれていたりすると少しがっかりする。部品やフレームにしても造形の美しいものは触った場合、更にそれが印象付けられる。帰宅した後に、あれはよかったなあ等と思い返せるくらいに印象に残る。同じ200グラムの部品でも、持ち比べてみると違う感触のものもある。これは不思議なことである。 |
|
|
汚されたり、盗られたりとあるかもしれないが、展示する側に望みたいのはそこである。部品はパネルに固定されていてもいい。表面を撫でるだけでも構わないから、そのような事を考慮した展示をやってもらいたい。自信作であればあるほど触らせる行為で皆に印象付ける事ができると思う。 |