先日、知人の自転車店主が練習会で落車。鎖骨と助骨を折ってしまった。自転車乗りにとって、人ごとではない。いつ、何時、自分がそういった立場になるのか分からない。程度の差こそあれ、落車した経験は誰しもあるはずである。 |
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原因はたくさんある。車間距離をとっていなかった。路面に砂が浮いていた。要は前方不注意である。気のゆるみという事も多い。 |
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落車についての注意点を少し。単独事故なのか、相手がいるのかで対応は異なる。共通するのは、先ず気を落ちつける事。ボトルの水でも飲んで落ち着く事である。頭からかぶって顔を洗うのもよい。次に自分の容態を観察する。手足は動くか?傷があれば一番痛いところはどこか?冷静に判断する。数ヵ所やっていれば、一番痛い所に気がいくが、その他にはないのか、その程度を判断する。次に、単独であれば問題ないが、相手がいるのであれば、相手も見る。交通事故であれば警察に届け、相手の名前や車のナンバーを覚えておく。 |
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骨折や重傷であれば救急車のお世話になるが、そこまでではない場合、血が噴き出しているのであれば先ずは止血処置をする。場合によってはアンダーシャツを裂いてでも止血する。傷口の消毒のために水で患部を洗う事も忘れてはならない。こんなことを考えると必ずボトルの水は一本分は確保しておきたい。 |
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病院に行くにしろ、自分でやるにしろ、怪我の治療を終えたなら、早いところ、眠る。余計な事は考えない方がいいし、当日に考えてもろくな事を考えない。それより、落ち着いてからじっくり考えた方がいい。落ち着いているつもりでも、結構、興奮しているのである。また、当日の夜は高熱が出る。これは自分の体が怪我に対して治そうと努力している証拠なので心配する事はない。アイスノンでも用意していればいい。朝になると熱もひいている。 |
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街中を走るサイクリストはリスクも大きい。おばさん達の車が平気で飛び出してくる。他の遅い自転車もいる。歩行者にも注意を払わなければならない。郊外を走る場合は、車も速度をだしている。動物の飛び出しもある。事故っても病院が近くにない等、いろいろある。 |
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レースで不思議な事は、誰が見ても危なそうなコーナーではほとんど落車がないことである。ただし、何もない、見通しのよい直線で集団落車がある。これは全日本クラスでもホビーレースでも程度の差こそあれ、共通している。危ない所はそれなりに皆、気をつけるが、そうでない所では気がゆるんでいるからと思われる。油断大敵。 |