カガワの自転車
清ちゃんの
オーバーホール日記



第164回

清ちゃんのつぶやき(その124)ホビーレース



 前回、熊本国際ロード2009のことを書いた。前日や午前中にホビーレースを行うことについてメールをもらったり、知り合いから電話があったり、お客さんからも話を聞いたりした。そのようなイベントが求められていることは確かである。九州で開催される唯一のUCIレースをこの機会にもっと盛り上げるためにはプラスのイベントが欲しい。幸いコースの近くには山鹿、菊池、菊鹿、それに徐々に人気が上がってきている平山等の温泉地域があり、旅館やホテルといった宿泊施設には不自由しない。ちなみに山鹿にはサイクリングターミナルもある。



 ロードレーサーを持っていても、どう使っていいのか分からない。どこを走っていいのか分からないと語る人達も多い。好きに、好きな所を自由に走れるのが自転車のいいところなのだが、結局は熊鹿ファミリーロードといったお決まりコースを時折走るだけといった事にもなりかねない。本来ロードレーサーが持っている性能を見る、または発揮できるのがレースの場である。今回のレースはトップクラスの選手だったが、彼らの走りを見ているだけでもいろんな勉強にはなる。



 いきなりトップクラスで走れるわけもない。先ずはホビーレースで雰囲気や集団走行に馴染むことから始まる。家族や友人・同僚の応援がいかに励みになることか等も実感できる。勝つのが目的でなければ参加するだけでもいい。ホビーレースは楽しむためにある。ただ、なめてはいけない。今回の選手・監督の中にはホビーレース出身者も多い。最初は完走目的だったのが何時しかトップを目指す選手に育っていく場合もある。



 そんな意味合いからもホビーレースを推奨する。せっかく山鹿市長がもってきてくれたプレゼントである。これをうまく活用すれば地域起こしにもなるし、自転車に乗ってみたい、どう乗るのかといった普及活動にもつながる。仕分け作業で各団体の予算が絞られてはきているが、訳の分からない関連団体(赤坂の自転車会館に行けば分かるが、訳の分からない財団法人や社団法人がいくつもある)をいくつかなくせば予算的には問題ないと思う。後は九州各地の競技連盟とサイクリング協会がうまく動いてくれれば不可能なことではない。



 腰の重たい団体を当てにせず、自分でやったらどうかの意見もでてくる。実際、個人的にはやってみたい。東京にいた頃は割と自由度があり、いろんなイベントに参加していた。学生自転車競技連盟や実業団を統括しているアマチュア自転車競技連盟(現日本自転車競技連盟)やホビーレースをまとめあげているJCRCにも創世記から役員として参加させてもらっていた。会社内でも各工場の人達も参加するようなミニレースを勝手に筑波山でやったりもしていた。おかげでレース運営に関して勉強できた。シーズン中は土日、家にいることはなかったくらいである。



 ただ、個人が働いてもたかが知れている。ここで提案だが山鹿市長や競技連盟に手紙やメールを送るといった活動から始めればいいのではないかと考える。場合によっては署名運動にもなるかと思うが、ばらばらに動いている個人が一つの所に提案していく、そんなことから始めていけば面白い展開になっていくかもしれない。

第165回へ続く...

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