昨年あたりからトリプルギヤが欲しくなった。やはり脚力が衰えてきているのだろうと思う。数年前だったら、そう苦にならなかった坂がきつくなってきた。別府までやまなみ道路を走ってみようと思っても、52×39では到底、行けそうにない。コンパクトドライブとも考えたが、チェンホィルだけでなく、ディレーラーやシフトレバーまで交換しなければならない。 |
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そんな面倒なことをしなくても、何か部品があるはずだと思い、いろいろ捜していたら、TAのトリプルチェンホィルが出てきた。10年以上前にフランスに行った際に購入していたものである。当時の趣味的なスポルティーフによく使われていたものである。当然、今の自転車には合わない。これもいずれ使おうと思って購入していたものである。ヨーロッパでは少し年をとった人でもよく自転車に乗っている。70歳くらいの人でもロードレーサーに乗って走っている光景を見かける。昔はいい選手だったろうなぁと思えるフォームで見ていてもカッコイイ!と思える。 |
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そんな人達がよく使っていたのがトリプルギヤである。カンパもそうだが、向こうのメーカーではロードレーサーのシルエットを崩さずに使えるチェンホィルを必ず用意していた。昔は何でトリプルがカタログに載っているのだろうといった程度の認識しかなかった。今ではシマノもカタログに載せているが、ヨーロッパでは需要があるのである。話しが脱線しそうなので、元に戻るが、このTAをどう使うか考えた挙句、昔乗っていたアルミフレームの自転車に付けることにした。まだ、アルミフレームが出始めの頃のものである。今のように溶接ではない、接着のものである。 |
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探せばあるもので、BBやフロントディレーラー(シマノだが...)も出てきた。カンパのチェンホィルを外して取り付けた。その他は変更していない。写真を見て、ディレーラーは変えないの?と思われる方がおられるかもしれない。キャパシティは?といった疑問も持たれると思う。いいのです。アウターギヤを使う場合、後ロー側2枚は使わない。インナーギヤを使う場合は逆にトップ側2枚は使わない。そういった使い方をすれば、全く問題はない。 |
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市販の自転車でこのような組み合わせをするとクレームが相次ぐだろうが、個人が趣味の範囲で使うのだから問題はない。早速、走ってみるとなかなか快適である。ハンドルは少しアップ目にしてある。この夏はこれで別府を目指す予定である。本当は新しい自転車が欲しいのだが、これ以上、自転車が増えると収納場所がどうしようもないというのが本音でもある。それにしても、帰りの牧ノ戸峠からの下りや熊本市内への下りが楽しみである。シーズンオフにはこんな改造をして遊ぶのも面白い。 |